山本 恵三(作・演出)


プロフィール

 香川県高松市生まれ。
 高校時代は小説を書いていた。大学に入って精神的に行き詰まって、このままではだめだ、と思い、頭も使って体も使う何かをやろうと思い、大学の演劇研究会に入る。役者として別役実の「スパイ物語」のおまわりさんを演じた。その後、劇研からは抜けて、大学、大学院と7年間、哲学を学ぶ。大学に残ろうと考えていたが、途中でやめて、帰郷し高校の教員になる。演劇部の顧問になり、全国大会を観て、ちょっと感動する。それで、自分も戯曲を書き始め、高松高校演劇部で4回、香川中央高校演劇部で1回、自分の作品で全国大会に出場する。
 また、「国民文化祭・かがわ’97」において上演されたオペラ「龍神の玉」の台本を手掛けた。2014年には、平家物語から題材をとったオペラ「扇の的」の台本を書き、上演され好評を博した。 
 退職してから、劇団心音ノックを結成し、「月島の夜」を上演する。「言葉にならないほど曖昧な、言葉にできないほど激しいもの」を表現することをめざしている。